高コレステロール血症の治療薬は？

高コレステロール血症の治療薬として世界各国で使用されている薬に、
スタチンがあります。

どんな薬なのでしょうか？
大規模臨床試験により、高脂血症患者の心筋梗塞や脳血管障害の発症リスクを
低下させる効果があることが判明しているそうです。



特に、心筋梗塞のリスクの高い人、例えば狭心症や心筋梗塞を既に発症している人、
高血圧や糖尿病のある人には有用性が高いと言われています。
スタチン系の薬としては、
メバロチン、ローコール、リポバス、リバロ、クレストール、リピトール、
などがあります。

これらがコレステロールを下げる効果が高く、HDL-Cを上昇させるため、
最も多く使われています。
第2世代のスタチンと言われるリバロ、クレストール、リピトールには
中性脂肪低下作用もあり、脂質低下作用以外の抗動脈硬化作用も強いと
言われています。



ただ、胃腸障害などの副作用が起こることがあります。
また、飲み合わせによっては、筋肉が痛くなったり、
だるくなったりすることもあります。

このため、他の高脂血症の薬との兼ね合いに注意が必要です。
特に腎臓の悪い人は、フィブラート系の抗高脂血症薬との併用は原則的に禁止と
なっています。
また、重い肝臓病の人は使用できません。